再販制って必要なの?
<CD価格つり上げ>1人1,500円の補償開始 米音楽業界 (Infoseek / 毎日新聞)
ソニー・ミュージックエンタテインメントなど世界の5大レコード会社とタワーレコードなど小売り3社が、CD価格を不当につり上げたとされる米独占禁止法(反トラスト法)違反訴訟で、和解条件となった消費者への補償金支払いが20日、全米で始まった。
AP通信によると、補償額は1人当たり13.86ドル(約1,500円)。受け取りの権利を主張した消費者約350万人に小切手が郵送された。図書館や学校へのCDの寄付などを含め、業界側が支払う和解金は総額1億4400万ドル(約157億円)に上る。
『インフォシークニュース』より引用
日本のメーカーは再販制で守られているからこんな裁判は発生しようがないのだが(誰か試しに裁判起こして欲しいですな)、消費者としての率直な感情は「アメリカより日本はCDの値段が高いのになんで…」という物なんだけど。
昔のように流通形態が洗練されてなかった頃は単行本にしてもレコードにしても注文を受けてから入荷までタイムラグがあったため再販制というのは有効だったと思うんだけど、今みたいにオンデマンドパブリッシングとかダウンロード販売とか出来る時代にはそぐわないような気がするんだけどね。大量に出版・プレスして、大量に余らすというのはリソースの無駄遣いのような気がするし。街の本屋の衰退という話もあるけど他の商売はきちんと再販制とかが無くても成り立っているんだし、なんとかなりそうな気が。
もちろん新聞・雑誌とか、発行日・発行期間が厳密に決まってるようなのは再販制は必要でしょうがね。すべてオンラインの情報ですますという訳にもいかないし。
追記(02/23 19:50):『再販制って必要なの? の追記』に、補足を書きました。
2004/02/22 18:23:44
by himukai about News
コメント/トラックバック(6件)
以下のコメント/トラックバックは、記事”再販制って必要なの?”についてのものです:
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
少なくともCDに関しては再販制はもう要らない。
再販制って必要なの?
昔のように流通形態が洗練されてなかった頃は単行本にしてもレコードにしても注文を受けてから入荷までタイムラグがあったため再販制というのは有効だったと思うんだけど、今みたいにオンデマンドパブリッシングとかダウンロード販売とか出来る時代には
trackback from ミゲルの蒼い書物 on 2004/02/22 22:18:55
1人1500円の補償開始 こっちでも集団訴訟起しますか!
Yahoo!ニュース - エンターテインメント - 共同通信ソニー・ミュージックエンタテインメントなど世界の5大レコード会社とタワーレコードなど小売り3社が、CD価格を不当につり上げたとされる米独占禁止法(反トラスト法)違反訴訟で、和解条件となった消費者への補償金…
trackback from jm's myTaste on 2004/02/22 22:43:11
再販制度がなくなるとどうなるか。
例えば過疎地であるとか、離島であるとか、ヒトが少なくて売り上げがあまり見込めない地域や輸送コストがかかるところでは、リスクや送料を織り込んで価格を上げざるを得なくなります。
すると、出版社としても、そういう地域での流通は敬遠するようになるでしょう。
最終的には、東京や大阪などの大都市周辺の人たちは、安くて早くモノとしても価値のある商品を入手できるのに対し、地方在住者は高い上に遅い、という不平等感を味わうことになると思います。
田舎はただでさえ入荷が遅いのに……これで値上がりしたら田舎の過疎化は加速度的に進行するか、本屋が壊滅することになるでしょう。
国としては、文化を国内に平等に行き渡らせる、というのが狙いだったんでしょうか。
ちなみに出版各社や取り次ぎは、POSデータを活用して、大量に印刷して大量に余る無駄を極力なくすべく、努力しています。
適正な数を予測して配本を心掛けてはいるようです。
未来予測は難しいのですけど。
comment from ドコサ on 2004/02/23 08:30:25
>ドコサさん
とはいえ、書籍出版物と音楽出版物では環境が異なりますよね。
ひとまず音楽出版物。
いくら地方ものとはいえ、コンビニもない、携帯もない、インターネット環境もない、その上で音楽出版物を求める、この全てに当てはまる日本在住を探すのは困難極まりないのではないでしょうか?
ウインドウショッピングという点では都市部には完全に引けをとる田舎ではありますが、ほしい音源が定まっている場合では、コンビニ(特定のチェーンになりますが)端末からの予約発注、携帯・PCからのオンラインショップへの予約発注が可能な時代です。送料コストも利用の仕方次第で負担を強いられずにすみますし、タイムラグにしてもごく一部の離島をのぞいて最大2日(天候にもよりますが)程度の遅れで手元に届くでしょう。
ダウンロード販売に関しては、配信側の本気度がいまいちなので、ユーザ側のインフラがいかに整ったところで現状のままではどうにもこうにも・・・。
ここでいきなり話はとびますが、邦楽音源の逆輸入規制案が作成されたようですが、制作者には海賊盤ではないのできちんとした諸権利費がペイされているはずなのに、輸送コストを含めても逆輸入音盤のほうが安価に入手できる事実があります。
これらをみると、再販制の大義名分は破綻しているように思います。守っているのは著作者と享受者のお互いの権利ではなく、その二者の間に入り込んでいる音楽出版業界の利権では?と勘繰りたくもなります。
書籍出版は雑誌・新聞と一般書籍では性質が違うと思います。
前者は基本的に鮮度が命です。全国の隅々に鮮度を保ったまま行き渡らせるために、再販制は本分どおり基本的に有効に機能しているのではないでしょうか。
後者の流通に関しては、音楽出版物と同じようなインフラが今はあります。本屋が壊滅というのは、時代の流通形態に適さなくなったということで、それは仕方ないとしか言い様がありません。今までにも同様に時流に乗り切れず衰退していった産業はありますが、それで不便になったのか?といえば、そうでもないのではないでしょうか。本屋という存在が必要であるものならいずれ生き残れるでしょうし、時流にあわなければあう様に、出版業界に頼らず本屋から攻勢をしかけていく・業務改善をしていく努力が必要なだけです。時流への反旗は口からでなく行動から掲げあげるものだと思います。
comment from suntes on 2004/02/23 13:16:51
>いくら地方ものとはいえ、コンビニもない、携帯もない、インターネット環境もない、その上で音楽出版物を求める、この全てに当てはまる日本在住を探すのは困難極まりないのではないでしょうか?
結構あると思います.うちの田舎もそうです.
コンビニは,車がないと行けません.
携帯は幹線道路から離れればエリア外です.
それでも,村内に信号がない隣村よりはましです.
また,実家の親は音楽出版物(主に演歌)を求めますが,この親がコンビニの端末,携帯,インターネットを使用して購入するのは能力的に不可能です.
なにしろ,ようやくカセットテープの代わりにCDを購入するようになったくらいですから.
地域的格差,世代間格差は思ったよりも大きいです.
もっとも,私自身は音楽出版物の再販制度には反対です.
comment from 通りすがりの田舎者 on 2004/02/23 17:36:02
すいません……。
音楽の話題でしたね。
書籍の方と読み違えてしまいました。
先に上げたコメントは、本や雑誌などの再販制度についてのモノでした。
「注文から入荷までのタイムラグがあったから、再販制が発生した」のではなく「日本各地で輸送コストがまちまちで、それによる価格の不平等をなくすために再販制度が発生した」んじゃないかなぁ……という主張でもありました。
……再販制度の成り立ちについてはよく知らないのですが……。
本と音楽の違うところは、本はアイテムとしての価値が大きく、音楽はパッケージがなくても存在しうる、という点でしょうか。
本は、速報性重視の雑誌でもない限り、基本的に手元に残すものです。
また、実用書や辞典などは、ディスプレイで検索するよりも素早く目的の項目を参照できるでしょうし、大きな画像をふんだんに使う場合はウェブよりも効果的です(画像ダウンロードの手間もかからない)。
対して音楽は、曲なり音なり歌声なり、スピーカー(またはヘッドホン)があれば聞く分には事足りてしまう。
必ずしもパッケージとして所有する必要はない、とも言える。
アイテムとしての付加価値を高めるのは、ブックレットやジャケットデザイン、付属の特典、くらいなものになる。
本質的には、音質の向上もありましたか。
む、確かに環境が全然違いますな。
いずれ音楽は、PHSのインフラを再利用して、いつでもどこでも常時接続のストリーミングラジオが聞けるようになったりする(妄想です)かもしれないですし、そうなればさらにパッケージソフトの価値は下がる。
結局、音楽業界は、ジャスラックがうまい汁吸ってるのかなぁ、と邪推してしまったり、CCCDは2千円札と同じくらい意味がないんじゃないか、と考えてしまったりしますが。
ユーザーの利益は後回しで、自社の利益のみを追求している感じでいいイメージないですねぇ。
ユーザーの方を向いていないのでは、どんどん落ち込んでいくだけなんじゃないかと思います。
そういえば、CDって時限再販制だったような気が。
発売日から2年を経過したら、小売店が好きな値段で売ることができたのでは。
もちろん原価は存在するのでそれほど値下げはできないでしょうけど。
この点からいっても、音楽ソフトに再販制度を適用しなくてもいいんじゃないか、という感じがしますね。
ただやはり本については時限再販制も実験段階というか、基本的には認められていないので、再販制度は継続して欲しいところです。
脱線して、本屋の未来について少し。
アマゾンやコンビニの発達で、田舎にいても随分便利にはなりました。
欲しいものが決まってさえいれば、ネットで注文すればいいのですから。
音楽であれば、インターネットで試聴サービスもあるので、原盤がそこになくても(店に行かなくても)それなりにイメージはつかめます。
しかし、本の場合は、アメリカのアマゾンだと本の内容が試し読みできたりするみたいですが、基本的にはサンプルを手軽に目にする手段はない。
現物の価値を確かめるには、結局リアルの本屋に行ってみるしかないわけです。
(いったところで在庫があるとは限らないわけですが。)
今後本屋はそういった見本の展示場の性質を増していくのではないでしょうか。
あるいは、店内には基本的に見本のみを展示し、注文を受けることで自宅まで配送するサービスの展開、あるいは、図書館がそれを担うことになるかもしれません。
本屋は大規模店舗か、小規模店舗(専門書店)のみが生き残り、中途半端な規模の本屋は消えるのではないか。
本屋がなくなるのはやはり寂しいですが。
って、あぁ、補足されてる。
comment from ドコサ on 2004/02/24 08:30:21
