『象の消滅』と『The Elephant Vanishes』
2005/02/27 19:24:53
by himukai about Miscellaneous
「象の消滅」 短篇選集 1980-1991
(Amazon.co.jp)
3月31日に、1993年に北米でKnopf社から刊行されていた短編集『The Elephant Vanishes』の日本語版、『象の消滅』が刊行されるそうです。アマゾンには出版社(新潮社)からのコメントとして、以下のようなことが掲載されてます。
●日本版オリジナルの書下ろしエッセイが収録されます。著者がNew Yorker誌にデビューした当時を振り返り、自作品をたっぷりと解説。著者のこの一冊に対する深い思い入れが感じられる内容で、ファン必読のエッセイになっています。
●英語版は、ニューヨークの有名な編集者であるKnopf 社のGary Fisketjon氏が作品を選定しました。日本版の巻頭には、著者との親密な交遊や世界的評価をめぐって文章を寄せてくれました。
●ファンの多い短編『レーダーホーゼン』は、日本初公開のバージョンになります。著者はこの作品を、元の日本語版を見ずに英語版をもとに新たに「翻訳」しました。
ということで、日本で発売されている短編集を持ってる人が買うポイントは、アルフレッド・バーンバウム氏が英訳した『レーダーホーゼン』がどのように訳し直されてるか、ゲイリー・フィスケットジョン氏(後述)の解説、そして、1992-93年当時についての村上氏のエッセイをどう評価するかですかね。
![]()
Haruki Murakami / The Elephant Vanishes
93年ハードカバーで出たあのころは一種の日本人作家ブームみたいなところがあって、Detroit Free Press の一面に吉本ばなな(現:よしもとばなな)氏の特集が組まれてたり、買った本屋の入口を入ったとこにアジア系作家特集コーナーみたいのがあったのを覚えています。
そういえば92年の9月に、近所の大学に村上氏が講演に来てたのですが、知ったのがその1週間後という事があって、あれは痛恨の出来事だったなぁ…。
ハードカバー版にはジェイ・マキナニー氏がコメントを載せていて、「アメリカの読者は、この作品の同時代性に共感するだろう。」みたいな事を書いてます。
ジェイ・マキナニー氏といえば、当時ランダムハウスの編集者だったゲイリー・フィスケットジョン氏に見いだされ、『ブライト・ライツ・ビッグ・シティ』が大ベストセラーになり、当時、日本のバブル資本でマイケル・J・フォックス主演で映画化までされました。
![]()
Switch Special Issue
特別編集:ニュー・ロスト・ジェネレーション [あらかじめ失われた世代]
88年12月に刊行されたこのムックでは、当時のこの系統の創作者群と、そのバックボーンになっている人や組織について特集されています。あのころはよく本を読んでたんだけどなぁ…今は当時の1/30位しか読んでないような気が。
コメント/トラックバック(0件)
以下のコメント/トラックバックは、記事”『象の消滅』と『The Elephant Vanishes』”についてのものです:
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
