『らき☆すた』の聖地がウォール・ストリート・ジャーナル紙に
2008/07/31 22:34:33
by himukai about Fringe Domestic
Popular Cartoon Series Makes Japanese Shrine a Magnet for Fans
Devotees Are Mainly Young Men, Who Dress Like the Characters — in Miniskirts (WSJ.com)
http://online.wsj.com/article/SB121737740486095275.html
米The Wall Street Journalが、『らき☆すた』で町おこしをする鷲宮町を取り上げたそうです。
人気アニメが神社にファンを引きつける/ファンは主にキャラクターのコスプレ(ミニスカート)をした若い男性…
東京に程近いが活気のない街にある鷲宮神社は、長年にわたって観光客がちらほら訪れるだけの閑静な参拝地だった。しかし昨年の夏、宮司たちはこれまでとは異なる訪問者たちを目にするようになった。
ミニスカートにストッキング、そしてパステルカラーのかつらに身を包んだ若い男性らが神社の朱色の鳥居で写真を撮るために並ぶようになった。今年の正月には、そんな人たち約30万人が訪れていた。実に町の人口の約10倍の人数で、中には女子生徒の制服姿の者が数多く見られた。
目の肥えたファンは、昨年テレビのシリーズ番組として放映されていた人気アニメ『らき☆すた』の中で鷲宮神社がしばしば登場することに気が付いていた。他の人気コミックのファンと同様に熱烈な支持者たち(20代、30代の男性が多い)は、『コスプレ』をすることでそのアニメに傾倒していることを示すのだ。
『らき☆すた』の主な登場人物は全て女性である。「僕らにとって、ここは聖地なんですよ」と、青い髪のかつらをかぶり紅白の女子制服に黒っぽいハイソックスで神社内を散策していた若い男性は話した。この二十歳過ぎの東京から来た会社員は、『らき☆すた』ののんきな主人公、泉こなたの扮装をする事を「(らき☆すた)体験のひとつ」と語った。同行していた彼の友人はピンク色のかつらをかぶって高良みゆきに扮している。
この小さな街に注がれたあり得ない注目は、日本での時には行き過ぎがちなアニメ(主に大きな瞳のキャラクターが登場するアニメーションの一種)へのオブセッションを示している。アニメは日本の最も盛んな産業の1つで、映画になって大ヒットしたりテレビゲームやフィギュア、そしてサイドストーリーにまで拡大している。
調査会社メディア・クリエイトによると、コミック、アニメおよび関連するゲームの2007年の売上げは1,868億円(17.4億ドル)に達した。ポケットモンスターやドラゴンボールなどに代表されるアニメは日本文化の輸出の目玉商品だ。出版界の巨人、角川グループホールディングスの米国支社は『らき☆すた』DVDを5月に米国で発売し、年内に続編も予定されている。
元々男性まんが雑誌に連載されている『らき☆すた』は東京近郊の4人の女子高校生がテレビゲームのお喋りをしたり宿題を写しあったり授業中に居眠りしたり…といった内容だ。明確なストーリーもなく、アニメにつきものの暴力もなければ恋愛沙汰もない。しかし、彼女たちの大らかでユーモアに溢れた奔放な生き方は一大旋風を巻き起こした。
おたくと呼ばれる熱心なファンたちは、すぐさまこの漫画の舞台になっている場所の特定に動き、『らき☆すた』の作者・美水かがみが住む鷲宮に照準を合わせた。そして紫色の髪にくりっとした目の姉妹、柊つかさと柊かがみの家族が勤めている場所として鷲宮神社を特定した。
「アニメキャラと同じ空間、彼女たちの世界に入り込むのが楽しいんです。」と、薬学部の学生でもあるオサカベ氏は語る。彼はバス停や田んぼの通り道といった漫画によく出てくる場所を示す50ページのイラスト入りガイドブックを最近編集した。このガイドブックはファンたちに販売され、『らき☆すた』のシーンを再現するのに最適のカメラアングルもアドバイスしている。
押し寄せる人々への驚き
当初は鷲宮の住民たちは多くの人が押し寄せてきたのに驚き、スカートを穿いた男たちも神社の宗派の者なのかと心配していた。「最初は何事かと思いました。」付近のラーメン店の店主(65)は語っている。
しかし、90年代から2000年代にかけて経済不況に喘ぐ日本にあって、この風変わりな訪問者たちが地域経済の救世主になるかもしれないと、住民たちはすぐに気づいた。地元商工会のサカタ氏の主導のもと、役場職員のチームはまんが『らき☆すた』を学習し、新たな訪問客を呼び込む方法についてブレーンストーミングを行った。「鷲宮町にとって大きなビジネスチャンスだと認識しています」と、坂田氏は語った。「番組に出てくるキャラクターをまるで我が子のように感じています。」
らき☆すたチョココロネ
現在、街ではまんがのキャラクターが好んで食べているのと同様の『らき☆すた』チョココロネや携帯ストラップなどのキャラクター商品が売られており、さらに『らき☆すた』をテーマにした日本酒なども計画に上がっている。鷲宮神社ではこれまでに約二万体のお守りが授けられており、らき☆すた関連の食品やグッズなどによる鷲宮町での経済効果は約4,200万円になる。
また、サカタ氏は神社での『らき☆すた』フェスティバルを計画している。鷲宮町住民やファンたちも参加する『らき☆すた』声優によるトークショーや『らき☆すた』雑学クイズなどの企画を用意している。4月に行われた1回目のイベントには関心のある住民も多く参加して約1,500人が集まった。
ファンたちはみんな行儀が良く、最も風変りな格好をした者でさえ現実とファンタジーとの線引きをしっかりやっていることに住人たちも気がついた。彼らは神社の鳥居で写真を撮る際も整列して順番にポーズを取る。彼らにはしっかりした行動規範がある。ガイドブックを書いたオサカベ氏は、その中で地元住民たちに迷惑をかけないように公の場では歌ったり踊ったりしないように呼びかけている。
彼らの多くは普通の服装で電車に乗ってくるが駅のトイレであの衣装(コスプレショップで15,000円程度で売られている)に着替える。店の経営者の中には着替える場所を提供し始めた者もいる。
「とても友好的で礼儀正しい青年たちですね。自分達の出したゴミは必ず持って帰るんですよ」と、神社の近くに住む75歳の男性は言う。
しかしながら論争はまだ残っている。一部の住民は、『らき☆すた』のキャラクターを名誉町民にする等の四月以降の動きをやりすぎだと考えている。フルヤ氏(町役場の職員)はこう語っている「アニメキャラに市民権を与えるよりも他にやることがあるだろう、という方もいました。」
少なくともラーメン屋の店主は勝利したようだ。彼の店の新しいメニュー『つかさのコーンいっぱい味噌ラーメン』は『らき☆すた』内で神社に勤める一家の末っ子の名前が付けられている。価格は700円で店主が言うには若者向けにコーンが追加されている。店の棚には『らき☆すた』のフィギュアが飾られている。
「今のところいい変化じゃないのかな、たくさんの若い人たちと話せるのはいいね。」
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1217494396/1,4,10
を参考に、一部原文に則し変更および追加しています
町おこしとかスモールビジネスの成功例として取り上げてるにしては内容がすごいな…でもこの記事だと読者は訪れる人が皆コスプレしているようにも取るかもしれません。まあそれはそれで面白いからいいんじゃないかと。
こういう意味での(宗教とは関係のない…とは言うものの『らき☆すた』の場合神社だからなんと言っていいのか)『聖地巡礼』という行為を知ったのは、村上春樹の『ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック』だったような。アレは確かにそんな内容だったよなー。
参考:
- 【文化】「らき☆すた」の“聖地”鷲宮神社に“オタク”たちがコスプレで押し掛ける…米WSジャーナル紙が1面紹介 (2ちゃんねる/ニュース速報+)
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1217494396/
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